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2018年10月20日

中国のSummit(Discovery Summit China 2018)

いよいよ今年のDiscovery Summit Japan2018も来月に迫りました.わたしは今年もコミッティメンバーとして参加します.ここを読まれているかたで参加される方がいらっしゃいましたら,ぜひ当日声をかけてください.
今年のユーザーセッションは全部で20ありますが,発表者の所属やタイトルからラフに分類しますと,アカデミック系が4件,薬学関連が5件,SASからの発表が3件,その他が4件で産業分野からの発表が4件となかなかバランスが取れているようです.AGC(株)旭硝子からの発表は要旨を拝見するに,純粋な製造分野のご発表ではなさそうなので(もちろん発表は楽しみにしてます),これを数に入れなければ,日本ゴア(株),(株)日本触媒,キリン(株),(株)ジャパンセミコンダクターの4件が産業分野の発表となります.このうちの1件はわたしが関与しているのですけど,他の皆さんの発表を楽しみにしています.
本音を言うと,産業分野からの発表はもっと増えて欲しいなとは思ってます.それと言うのも,今年4月に上海で開催されたDiscovery Summit China 2018には数で負けているからです.DSC2018(と言うのでしょうか?)は,今年で4回目になるので日本での初開催の翌年から始まり,今年もたいへん盛況だったときいています.参加者は300人以上とのことなので,規模はほぼ日本と同じでしょうか.ユーザーセッションが全部で12あって,そのうち2つはSASからの発表なので,発表数はそれほど多くはありませんが,発表企業の分野が偏っていることが特徴的です.半導体が5件,バイオ・医薬が4件,残りは化学が1件だけです.実質的に産業系製造業はほぼすべて半導体ということで中国の半導体分野にかける意気込みが感じられます.それとEvent Highlightsの写真を見ると薬学系のセッションでの女性の参加が目に付きますね.
以下,簡単に要旨を読んでみましょう.
 
1.Yangtze Memory Technologies,Data Analysis in NAND Flash Development and Testing
ご存知のように,YMTCは紫光集団(Tsinghua Unigroup)が中国大手の国有半導体メーカ―である武漢新芯集成電路製造(XMC)の株式の過半を取得て誕生した中国国内最大の半導体メモリメーカーです.発表内容そのものには目新しいことはありませんが,意気込みは感じます.3DNANDフラッシュの量産工場を建設中で,DRAMやファウンドリのラインも計画していると聞いていますから,その勢いのあらわれでしょうか.
2.Western Digital China,Commonality Analysis in Manufacturing Applications of Big Data and Predictive Quality Assessments
あのWestern Digitalからは予測品質評価にJMPを使うという発表がありました.こうして見るとやはりBig Data関連が多いですね.まだ開発業務にはJMP活用はされていないのかもしれません.
3.The Standardization of Big Data Analysis and JMPレジスタードマーク Experimental Flow
この発表者は台湾の大手メーカーとだけで所属企業が伏せられています.ということは宣伝目的ではないということですが,内容はJMPのデモではないかと思われます.中国ではJMP初心者が多いのでしょう.興味はありますが,ちょっと内容は不明です.このようなチュートリアル的な発表は米国では結構目につきます. 
4.Design of Experiments: The Efficient Method to Predict the System Signal Integrity Performance in Volume Production,Intel
実験計画でSignal Integrityの最適化を図るという内容で,シミュレーションにもJMPによるDOEを導入しているようです.何しろあのインテルですから.因みに,ご存知ない方のために付け加えると,Integirityは訳すと「まとまり」「一体」となりますが,Signal Integrityと言ったときは「完全無欠の綺麗な信号波形」を意味します.回路の信号配線は反射で波形が乱れるのですが,回路設計を工夫することで綺麗な波形を得る技術がSignal Integrity(SI)なのです.LCR回路の計算計算ではSPICEという有名なソルバーがありますが,こういうソフトを使ってDOEで回路設計を最適化するという事例のようです.詳細が知りたいですね.
5.Big Data Mining in IC Manufacturing: Defect Prediction Model,SMIC
SMICからはウェハ受け入れ検査にJMPを使うという発表がありました.因みに,要旨にあるWATとはwafer acceptance testの略です.欠陥予測とバーチャルメトロロジーという以前日本でも流行した技術にJMPを使うという内容のようで,個人的にはとても興味あります.
 
中国の発表から伺うに,少なくとも中国の半導体メーカーではJMP導入に積極的であるようです.その理由として推察するに,米国の半導体大手がJMPを使っているからと考えています.

それではまた来週.
タグ:JMP
posted by Tad at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | JMP
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