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2017年04月08日

人材育成の三つの手法

社内での教育というと既に決められたカリキュラムがあって,全員が同じ内容を受講するような形態が多いと思います.その他,セミナーや事例相談の要求にはオンデマンドで都度対応しいますが,やはり効率的ではないように思います.それは対象者(以下クライアントと呼びます)のやる気と知識・能力に応じた木目細やかなサポートができていなかったというわたし自身の反省でもあります.
この図では,クライアントをやる気と知識・能力の二次元でマッピングし,それぞれの領域に適したサポート手法を示しています.ここでやる気というのは「明確な目標を持ちそれを達成したいと思う気概」のことです.また知識・能力はその「理解度レベル」を指標とすべきものです.この図には三つの手法を示していますが,それぞれについて簡単にご説明します.
ティーチングとはやり方や問題の答えを示し見せることです.具体的には各種の講演やセミナー,統計学の座学あるいはJMP実習などが相当します.トレーニングとはできないことをできるように訓練することです.その語源からも明らかなように指導者(トレーナー)がクライアントを列車のように後ろに引き連れて目的まで運ぶイメージです.ここで重要なことは,事例に対して正しいコンサルティングを実施してクライアント成功体験をもたらすことです.このことがやる気を高めていくことにつながります.コーチングとは自らを高める意欲のあるPJLをより高みに連れていくことです.コーチングの語源が馬車であることからもわかりますように,目的地はクライアントが自ら決め,その道のりを指導者(コーチ)とともに進みます.ここでは両者は一つの目的を共有する信頼関係で結ばれた基本的に同格の存在です.このため,コーチングは緊急性の高い状況では不適切であり,何よりもクライアントにやる気とそれなりの知識・能力が欠かせません.誰にでもコーチングが適用できるわけではないのです.
このような手法を使い分けていくのに欠かせない技術がクライアントのプロファイリングです.具体的には対話を通して,現時点でのやる気と知識・能力を評価します.この過程でクライアントに真の問題に気付いてもらうことも重要なことなので,わたしはこの手法をカウンセリングと呼んでいます.
まとめますと,人材育成と一言で済ませるのではなく,次の三段階の手順を踏んだ効果的なサポートが必要だと考えています.
1.カウンセリングによりクライアントのやる気と知識・能力を評価する.
2.それに応じて適切なティーチングとトレーニングを実施する.
3.やる気と知識・能力が十分養われてきたならばコーチングを実施する.
posted by Tad at 11:38| Comment(0) | 雑記
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